「見切り発車」修行場。二次創作、オリジナルに関わらずジャンル混合短文置き場。 版権元とは一切関係ありません。
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幻想水滸伝4 主人公と誰か
習作というか、リハビリ以下。
習作というか、リハビリ以下。
一瞬の選択を迫られたとき、本当に冷静な判断なんかできると思う?
命と何かを秤にかけるだなんて、そんな面倒な思考はできやしない。そんなこと考えてる暇も無いから。
だから、自分の命を懸けて誰かを守る、とかそんなふうに考えたことは無いんだ。
あくまでそれは、自分の命を守るために使う力だから。
例えば、いきなり目の前に剣が振り下ろされたとしたらどうする?
反射的に避けるか、反撃するか、するよね。
それと一緒。
ただ、生きようとする人の生存本能に身を任せるだけ。
生きていたいから。
ただ、それだけ。
罰の紋章を使っても、今は死んでいない。
でも、さっきだって船が目前まで迫ってきていて、ああしなければ絶対に死んでいただろう?
だったら、生き残るための最善を尽くしただけだよ。
ね?
聖人君子なんか存在しないんだよ。
尋ねたその人の目も見ずにほとんど一息で言い切って、彼はその場を後にした。
でも、オベルが占領されようとしたとき、あの時は――あなたに命の危険は無かったはずだ。
少なくとも、あなたのすぐ目の前には。
本当に、それだけ。
ただ自分が生きていたいだけ、それだけなんだ、って、
それだけ、なんだよ?
―――――
嘘じゃないけど、本音でもない。
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